
江戸時代の御殿医から代々続く医師の家系。かかりつけ医として1人ひとりの方に寄り添っていく
東京医科大学卒業。60年余りに渡って地域医療を担ってきた医院を父より引き継ぐ(JR横浜線「中山駅」より徒歩3分)。
有田 英一 院長
有田医院
横浜市緑区/寺山町/中山駅
●内科 ●皮膚科 ●アレルギー科 ●小児科
江戸時代から続く医師の家系を引き継いで

私の家は、元をたどれば江戸時代の御殿医から続く代々が医師という家系になります。父はもちろん、親戚もそのほとんどが医師という環境にいましたから、気がつけばこの道を歩んでいたというのが正直なところなのです。
ただ、今振り返りますと、この選択は間違っていなかったと思っています。まだ若い頃は、喜びや楽しみは自分の行動の中で生まれていくものでしたが、もうこの歳になりますと、自分がどうこうではなく、素直に人のためになれることが喜びにつながります。その意味で、この仕事は本当に良かったと思うんですね。ほぼほぼやりたいことをやれてきて、幸福な人生だったと思います。まだ終わってはいないんですけどね(笑)。
あらゆるものを診て、適切な医療の提供を心がける
当院は、内科・アレルギー科・小児科・皮膚科を標榜しています。大学におりました頃は内科がメインで、アレルギー科を専門にしていました。そのアレルギーは様々な科に範囲がまたがります。内科で言えば喘息がそうですし、皮膚科ではアトピー性皮膚炎、小児科にも同様のことが言えます。自然、他科も診る必要があり、勉強を重ねて今に至っているということになります。
幅広いお悩みに対応していくことになりますが、難しいものであった場合には、患者さんの意向を第一に病院等へご紹介をしています。国の方針としてもそうなのですが、今の開業医の役割は、病気を選別し、自分が診られるものは診て、その範疇を越えたと判断したら速やかに紹介することが求められます。その分別を厳密におこなうことが大切だと思います。

「早く治してあげる」ことを第一に考えていきたい

診療に際しては、「早く治す」ことが大切と考えています。いろいろな考え方があります。風邪であれば、「寝ていれば大丈夫」という考え方もあるでしょう。それも1つの方法ではありますけれど、今の時代、「そんなにゆっくり寝ていられない」という方も多いわけですし、治すために足を運ばれているわけですから、そのニーズを汲んであげることが大切だと私は思うのです。もちろん、病気によっては望まれないことをしなければならないこともありますが、できる限り患者さんのニーズを汲んでいくことを心がけています。
古き良きものの価値も評価し、良いものを取り入れていく
「遠隔診療」というものがあります。全体的な方向性がそうであり、徐々に普及していくと思われますが、少なくとも現段階において、私としては躊躇せざるを得ないと考えています。やはり、実際に見るのと、画面を通して見るのとでは違うと思うのです。情報量としてはお顔が大きいわけですけれど、診察室であれば、歩き方やそのスピード、1つひとつの動作が全て判断材料になります。状態が安定していて、それこそ遠方の方であれば遠隔診療にも意味があると思うのですが、便利さのみを追求してくのは、果たしていかがなものでしょうか。
新しい技術を否定するわけではありません。実際、こちらでも電子カルテやデジタルレントゲン等の設備を導入しています。しかし、デジタルがすべてにおいてアナログに勝るかというと、決してそういうわけでもないのです。それぞれに良さがあり、紙のカルテにも優れた点があるということなんですね。
温故知新という言葉もあります。技術革新は大切ですが、医療としてそれを扱う限り、1つひとつのメリットとデメリットを慎重に見極めて扱っていきたいものです。
これから受診される患者さんへ
私の考えですけれど、人と人が会うことが医療の本質と考えています。気になること、悩んでいることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。私にできることを精一杯させていただきますし、そのお悩みが解消できるよう努めてまいります。
神奈川ドクターズ 有田医院より引用